屋根と瓦の豆知識

耐風性・耐震性

免震・耐震・制震技術

 昔は土葺き工法(湿式工法)と称する、屋根土の上に瓦を配置する工法が主流でしたが、近年は桟葺き工

法(乾式工法)と称する、木材に瓦を固定する工法に替わっており、耐震性、耐風性にも優れ、屋根の重

量 も軽減されております。また、軽量タイプ瓦や、ツメをかみ合わせで耐風性、耐震性を高めた防災タイ

プもありります。 

和形と洋形(平板)

 瓦には大きく分けて和形タイプと洋形タイプがあります。和形は波打つ様な形状で、洋形(平板)は文字通り

平らな形状となります。和形はサイズは基本的なデザインはメーカーが違っても同じですが、、洋形は様々な

デザインの瓦があり、瓦メーカーに依っても違いますし、瓦メーカーも複数のデザインを製造している場合が

あります。

 

いぶし瓦と陶器瓦

耐震補強技術

 主な粘土瓦には、いぶし瓦と陶器瓦(釉薬瓦)があります。いぶし瓦は燻化によって、炭素膜を瓦全体に

形成してあります。上記写真のように、表も裏も同じ銀色で、内部も同じ色になっています。陶器瓦(釉薬

瓦)は表面にガラス質の塗膜を形成してあります。上記写真のように、釉薬が付いていない部分は素地の色

が見えています。

 いぶし瓦は経年変化で1枚1枚に色の変化が現れ、独自の風合いが出てきます。陶器瓦は釉薬に様々な色

があるので、様々な色の瓦が製造されています。また、瓦の吸水が少ないので寒冷地にも向いています。

 

瓦のメンテナンスとコスト

○○○技術

いぶし瓦、陶器瓦共に、スレート瓦や金属材のように10年から15年程度での塗替えが必要なく、割れ等発生しない限り、メンテナンスは基本的に必要ありません。初期費用はスレート瓦や金属材より高額になる場合もありますが、家の寿命を考えた場合、コスト面では有利です。

 

瓦屋根の居住性

○○○技術

瓦屋根では、野地板との間に2重窓のような空気層が形成されます。空気層の存在で、スレート屋根や金属材屋根に比べて、外気温の影響を抑えて夏は涼しく、冬は温かい居住性が得られます。